利己的な遺伝子 ー 分厚い本をせっかく読んだから感想をば ー

40周年記念版の帯には「すべての生物は、遺伝子を運ぶための生存機械だ」

と書いてあるけど、もうこの一言で完結する気がする。

 

かっこいい表紙に惹かれて、このGWで読み切ったけど大変だった・・

正直最後の13章はほとんど理解できず。

11章は最高にエキサイティングだった(本書風に言うと)

 

内容的に”低級な”もの、たとえば遺伝子の相互作用などについては、

比較的楽しく見れたし、”高級な”ものについても、身近に感じられる

文化や戦争などについての例は理解しやすかった。

ただそのなかでも13章みたいに、これまでの章を総ざらいして発展させたような

高度に高級な内容は、ぼくの頭では追いつけなかった。

てか...あの章いる? 12,13章は第2版で付け加えたとかいうけど、

一連の流れを澱ませるというか、11章までの疾走感が無くなった気がしました。

 

まぁそうは言っても、生物学の革命的な視点をこの本で打ち出したんだなと、

たしかに感じ取れたし、細かいとこで言うと「ミーム」って単語が

本書から生れたと初めて知りました。ほんと細かいけど。

ツイッターミームミーム言ってる人が居たから、やっと理解できて嬉しいです。

 

あと余談ではありますが、翻訳という障壁を改めて感じました。

『4人の翻訳家が関わっている ー私は日髙氏しか認識していないがー

彼らの本書での働きが、みな同じようなものだったかは不明だ。』

みたいな、英語の表現に囚われた冗長な書き方が、ほんと読み辛ぇ。

日本語も英語も同じようにスルスル読めるなら、

断然、英語の原書で読むべきなんだろうなと痛感しました。

 

以上、途中挫折しながらも歯を食いしばって読み切ったから

感想文を書いて読了欲求を満たそう!のコーナーでした~!パチパチ